Space Journey ~僕たちの軌跡~あらすじとストーリー‼

Space Journey ~僕たちの軌跡~

【あらすじ(パンフレット)】

時は2×××年。地球の人口が増加の一途を辿るなか、地球外にも人類の住処を求めて、各国は惑星捜索を行っていた。ルイがキャプテン、ルイの学生時代からの同期・イブキが副キャプテンを務める、宇宙探査船「スペースシップ号」もその任務を担っていた。宇宙船には、ルイとイブキを支えながらクルーをまとめる参謀のソウに加え、それぞれの役割を担うクルーたちが乗船。温厚でクルーにも親しまれているルイは、諦めない精神を持ち粘り強く探索に臨んでいたが、その精神が危険を招くことも。一方、頭の回転が速く仕事に対して厳しいイブキは、そんなルイの対応にもどかしさを感じていた。時に意見がぶつかるふたりの板挟みになることはあったが、力を合わせて任務を遂行するクルーたち。そんななか、ある出来事をきっかけに、ついイブキがルイへの想いを爆発させてしまう——。

※セリフはすべて標準語

※シーンの太字タイトルはパンフレット参照

※①-㉒のシーン分けはあくまで独断

 

 

 

OP『We are』
(ここのWe areは1コーラスのみ。サビ終わりからバチバチの音楽に変わり、イブキがルイの胸ぐらをつかんで突き飛ばす→コックピットへ上がり、各位置について明転。)

 

第1場 キャプテンと副キャプテン
①「キャプテン少し休んでください」
長い任務に集中しているルイに、状況が落ち着いているからと少し休憩をとるように勧めるクルーたち。
「俺は大丈夫だ」と笑ってみせるルイだが、みんなの思いを感じて少しだけ休ませてもらう、と席を立つ。

 

②「外惑星サンプルの分析結果」
ルイが不在のコックピットに、「外惑星探索のときに行ったサンプル採取から得られた分析結果が出た、期待通りだ!!」と、意気揚々と入ってくる情報分析担当のハル(角)。それを聞いたイブキは、「その結果は俺からルイに渡しておく。」と結果が入ったファイルを自分に渡すよう求める。「分析結果は担当の僕から・・・」と戸惑うハルに、圧力をかけるイブキ。コックピットに緊張感が走るなかハルは、ファイルをイブキに渡す。

 

③「前方から小隕石群が....!!」
ファイルを渡したタイミングで、船体の危険を知らせるサイレンが鳴り響く。
クルーたちを乗せた探査船に、小隕石群がせまっていた。
キャプテンのルイが不在のため副キャプテンであるイブキが「(船体の速度を)最高速度まで上げろ!」「隕石群を打ち落としてくれ!」とすばやく指示を出す。
ここで大急ぎでコックピットに戻ってきたルイに、「なにしてたんだ!」と怒鳴るイブキ。さらに、「トイレに行っていた!」「なんでこんなときにトイレなんか行ってんだよ!」「休憩なんだからトイレぐらい行ったっていいだろ!」「ならとっとと済ましてこい!」
と、まるで小学生のようなケンカを今?というタイミングで繰り広げる(ソウに止められる)。(←トイレ喧嘩)
その後状況を把握したルイはイブキが出した指示を「無茶だ」と判断し、一旦速度を落として舵を切るという指示を出すも、横からイブキが「速度はこのままだ!舵も切るな!」と言い、板挟みになるクルーたちは判断に困る。


その後「キャプテンは俺だ。責任は俺がとる」と言い切ったルイの指示でなんとか切り抜けた。と思われたが、小隕石群の速度が急上昇し再び危険な状態に。一分一秒を争う状況にもかかわらず判断に迷うルイにいら立ちを隠せないイブキは、タイシ(千田)に「面舵を切って船体をまっすぐにしてここから正面突破だ!」と自ら指示を出す。判断に迷うタイシを半ば無理やりどかして左舷を操作するイブキによって、宇宙船はなんとか事なきを得た。


第2場 迷えるクルーたち
④危機一髪というところで助かったクルーたちは、「もしあの時副キャプテンがとっさに左舷を動かしていなかったら....」と話す。そこに、責任を感じているルイが肩を落として部屋に入ってくる(ミーティングルームのような広い部屋)。


⑤晩御飯のくだり

クルーたちは気まずい空気をどうにかしようと今日の晩御飯の話をして場を和ませようとするも、気を遣っているということをルイに感じとられてしまい、作戦は失敗。そこにイブキがやってきて・・・

⑥「礼を言うだけなら楽だな」

ルイはイブキに、「さっきは助かった、ありがとう」と感謝するが、イブキは「礼を言うだけなら楽だな」と突き放す。続けて「助かったから良かったが、あれは明らかな判断ミスだ」「(状況が変わることも)予測して判断を下すのがキャプテンじゃないのか?」と、全クルーの前でルイの責任を問う。

「今こうして生きているのは誰の判断のおかげか、よく考えろ」と言い残し立ち去るイブキ。その後ルイも、「イブキの言うとおりだ、あいつの助けがなかったら俺たちは今、ここにはいないよ....」と去って行ってしまった。

 

第3場 イブキの想い

⑦ソウがイブキに意見を言いに行く場面

さすがにみんなの前でルイのことをあんなふうに言うのは良くないと意見するソウ。しかしイブキは「みんなが思っていることだろう、誰も言わないから俺が言ったんだ」「全員の命を危険にさらしたんだ、ああでもしないとルイはわからない」と返す。学生時代からルイは判断に迷うことがあったが、それなのにルイがリーダーで俺が副リーダーをしていた、いつもルイのフォローをしてきた、でももう限界なんだと話す。次同じようなことがあれば、ルイをキャプテンから外す提案をする、地球に戻っても(ルイの責任について)報告書を提出するとまで言い放つのだった。

 

第4場 作戦会議
⑧ルイとイブキがどうやったら仲直りできるか考えるソウたち

トップが仲間割れしているのは良くないと、なんとか仲直りさせられる方法はないか試行錯誤するクルーたち。(毎公演違うアドリブタイム)

 

第5場 二つの選択
⑨チャージャーエラー

再び船内にサイレンが鳴り響く。クルーのカナタ(真弓)とイズミ(上垣)は、推進システムにエラーが発生した、レッドチャージャーかブルーチャージャーのどちらかを再起動することで解決できる、しかし選択を誤ると船体は永遠に宇宙に浮かぶことになってしまう、と説明する。生きるか死ぬかの重要な判断を任されたルイは、「レッドチャージャーを再起動してくれ」と指示を出す。ルイから指示を受けたイズミがレッドチャージャーの再起動ボタンを押す直前、イブキが「いやブルーチャージャーだ!」と叫ぶ。レッドだ!ブルーだ!と再び2人の板挟み状態になったイズミは、思い切ってボタンを押した。すると船の推進力は回復し、無事クルーたちは助かった。

「どっちを...再起動したんだ.....?」と問われたイズミは言葉に詰まり、やがて無言でルイに頭を下げる。イズミが選んだのは、イブキが指示を出したブルーチャージャーだった。

またもや誤った判断をしかけたルイに責任を問うイブキはついに、キャプテンの交代を提案する。「これ以上全員の命を危険にさらすことはできない。ルイは良い奴だがキャプテンとしての能力に俺は疑問がある。俺とルイのどちらがキャプテンにふさわしいか投票で決めよう」と言うイブキに、小隕石群のときも今回も難しい判断だったとフォローするソウ。しかしイブキは「じゃあ外惑星探索のときはどうだ。あれは間違いなくルイの判断だ。あの時の判断は本当に危なかったと思っている」と話し─────

 

第6場 きっかけの事件
⑩外惑星探索(回想)

キャプテンのルイ、参謀のソウ、情報解析担当のハルやそのほかハヤト(池川)などクルーたち数名は船外に出て外惑星の調査をしていた。研究において重要な手掛かりとなるであろう外惑星のサンプルを採取しているとき、惑星の火山が突然活性化しはじめ、大きな音とともに地面が揺れる。火山が今にも噴火しようとしていた。一刻も早くイブキたちが待つ船に戻り離陸しなければ全員噴火に巻き込まれて命を落とすことになる。イブキはコックピットから「ルイ、早く戻ってきた方がいい」と投げかけるが、ルイは「ああ」「みんな、急いで採取しよう!」とサンプル採取を続ける。イブキはクルーの命が最優先だとして「ルイもういいから戻ってこい!」「サンプルなんかどうだっていいだろ!」とすぐに戻るよう促すが、「これを採取するのが俺たちのミッションだ、あと少しで終わる!」と採取を優先するルイ。なんとか採取が完了し急いで戻ろうとしたその時、再び大きな音とともに地面が揺れ、崩れてきた岩にハヤトの足が挟まってしまった。その場の数名で力を合わせて岩をどかそうとするも、びくともしない。仲間を救おうと何度も挑戦するルイだが、噴火までのリミットは刻一刻と迫っていた。ルイはソウたちに「このサンプルには俺たちの、人類の未来がかかっているかもしれない。これを持って先に戻っていてくれ」「キャプテン命令だ」と指示を出す。戸惑うソウたちだが、必ず船に戻ってくることを約束し先に戻る。数名でびくともしない岩がルイひとりでどうにかなるはずもなく、ついにハヤトはルイに「僕のことはいいですから、はやく戻ってください」と告げる。責任感が強いルイは「イブキ、限界が来たら俺たちを置いて離陸してくれ!!」「俺はこいつ一人残しては行けない!!」とその場を離れようとしない。イブキは「そんなことできるわけないだろ!!」「もう諦めて戻ってこい、このままじゃみんな死んじまう!!」と、決断を求める。するとついに噴火まで残り30秒というカウントダウンが始まってしまった。

しびれを切らしたイブキは「いつでも離陸できるよう準備しておけ!」とコックピット内のクルーに言い残し船外に出た。ルイとハヤトの元に駆けつけ、ルイと力を合わせなんとかハヤトを救出し(←しぬほどかっこいい)、二人を連れて船に戻った。噴火寸前で離陸することに成功し、クルーたちは危機一髪のところで全員助かったのだった。

ルイは、仲間たちを救ってくれたイブキに感謝するとともに握手を求めたが、イブキは「お前のせいで全員が命を落とすところだったんだぞ、分かってんのか!!」とつかみかかる。


⑪劇中歌『Back and Front』(ルイとイブキの曲)

 

第7場 評決の時
⑫投票

イブキの提案でキャプテンを投票で再決定することになったクルーたち。「ハヤトは俺に助けてもらったという負い目がある。(確実にルイに1票入り不平等になるので)投票から外そう」というルイからの提案により、投票はルイとイブキとハヤトを除いた10名で行うことになった。

ルイかイブキ、どちらがキャプテンにふさわしいか紙に書いて投票するというものだが、いざ開票してみると棄権、棄権、棄権。ルイを降ろしてイブキを立てるのか、このままキャプテンとして懸念点があるルイに任せるか。自分の一票が大きく今後を左右するなかクルーたちはそう簡単に答えを出せなかった。棄権が続き、最後の一票を開票する。

最後の一票は、《イブキ》。皆が迷った末棄権したが、自分だけ答えを決めてしまったことに強く責任を感じるテンマ(中川)。この投票で、キャプテンはイブキ、副キャプテンはルイが務めることとなった。

 

第8場 挟まれしクルーたち
⑬キャプテン交代後

部屋で落ち込むテンマをなぐさめるクルーたち。それぞれ皆、対立するルイとイブキに挟まれていたことを思い出し、困惑を分かち合っていた。

ハヤトは、「副キャプテン(ルイ)にレポートを提出しに行く」と席を立つが、その際1枚の写真を落としたことに気づかないまま行ってしまった。ユヅキ(亀井)は「おい、なにか落としたぞ」と偶然その写真を拾うが、その写真には────

 

ユヅキ「もしかして、ハヤトって.......」

 

 

第9場 秘密
⑭ルイとハヤトのシーン

ルイの部屋にレポートを渡しに来たハヤト。「すみません、僕のせいでキャプテンをやめることになってしまって....」と謝るが、ルイは「おまえのせいじゃない、悪く思うな」「それに二人でいるときは敬語を使わなくていいって言っただろ?」と優しく答える。

ルイとハヤトは実は兄弟だが、”俺たちが兄弟だということを知ったらみんなが気を遣うだろう”というルイの考えから、クルーたちにはそれを隠していた。

「父さんと母さんがいなくなってから、兄ちゃんはいつも僕を守ってくれた。なのに僕は兄ちゃんに迷惑かけてばっかりだ...」と落ち込むハヤト。ルイは「父さんと母さんに約束したんだ。”なにがあってもハヤトは絶対に俺が守る”って」と言い、再び心の中にいる両親に弟を必ず守ることを誓うのだった。

 

第10場 運命のトラブル
⑮「第7ポッドに行って修理してきてくれ」

ルイが部屋にいるころ、小型船第7ポッドではなんらかのエラーが発生していた。大したエラーではなさそうとのことで、イブキはハヤトに「第7ポッドを修理してきてくれ」と指示を出した。

そしてソウはルイとイブキの学生時代の後輩として、イブキにルイと仲直りするよう求める。以前は最強のコンビだったというルイとイブキだが、どんどん仲違いしていく姿をそばで見てきたソウはこれ以上二人がすれ違っていくところを見たくないと訴える。ソウやクルーたちの思いを受け止めたイブキは「わかった、頃合いを見てあいつの部屋に行く」と答えた。

その時再びエラーが発生し第7ポッドの扉にロックがかかってハヤトが閉じ込められてしまう。さらに第7ポッドにエネルギーが流れ込み、このままエネルギーが流れ続けると本体のエネルギーがなくなるといったトラブルが相次ぐ。

全員の手を尽くしてもエネルギーの流出を止めることができない。

イブキはカナタに何か手はないのか、と問いかける。カナタは「一つだけ、あります......」「..........第7ポッドを切り離すんです」と言葉を詰まらせながら答えた。

第7ポッドを切り離せばこれ以上本体のエネルギーが失われることは防げるが、その判断はすなわち中に閉じ込められたハヤトを犠牲にするということだった。

一刻を争う事態にソウは「キャプテン、ご判断を!!」と判断をあおるが、イブキは「わかってる今考えている!!!」「待ってくれ、待ってくれ!!!」といつものように素早く判断を下せずにいた。

 

第11場 第7ポッド
⑯第7ポットを切り離す

ハヤトがいる第7ポッド前についたルイは「ハヤト、ハヤト!!!」「なんとかならないのか、、?!」と必死に声をかける。

ハヤトはポッド内の無線通信機器で「僕は外惑星探索のときに一度死んだ人間です。だけど皆さんに助けてもらいました。だから今度は僕が皆さんを助ける番です」と話す。

ルイは「だめだ!またいなくなるために助けたんじゃない!」と諦めないよう声をかけるが、「僕はもう、覚悟を決めました。切り離してください。」と仲間を守って犠牲になることを覚悟したハヤト。

そしてイブキは、未だキャプテンの立場で仲間を犠牲にするという判断を下せないでいた。

「イブキ、切り離してくれ。切り離すしかみんなを救う方法はない!」

ルイは断腸の思いでイブキに決断を迫った。

するとやはり黙っていることができなかったユヅキが「本当にいいんですか?!」「......弟を見殺しにするんですか?!」とルイに投げかける。

「?!?!」「ルイとハヤトが、、兄弟だったなんて、、!!!」と、驚きを隠せないイブキはますます決断できなくなっていた。

「いいからイブキ、早く切り離せ!!」

たったひとりの家族である弟を犠牲にして仲間を救うという決断をしたルイの言葉を受け、イブキはついに「、、、わかった。第7ポッドを切り離せ」と指示を出した。

 

 

第12場 別れ
⑰第7ポッド切り離し完了

「ハヤト、ごめん。俺おまえのこと守ってやれなかった、、」と涙ながらに謝るルイに、ハヤトは「ううん、うれしいよ。やっと兄ちゃんを守ることができた」と自身が犠牲になるにもかかわらず微笑みを浮かべる。

「兄ちゃんは僕の中でずっとずっと憧れのキャプテ....」

まもなくハヤトと船本体をつないでいた無線通信が切れた。

 

仲間を失い涙を流すクルーたち。

「父さん、母さん、ごめん..........俺、約束守れなかった......」と涙を流すルイの声が響いた。

 

第13場 三度の礼
⑱ルイにキャプテン返上を交渉

イブキは、外惑星サンプルの分析結果が入ったファイルを持ってルイの部屋を訪れた。

「ルイごめん。俺にキャプテンはできない」イブキはルイに頭を下げた。

実際にキャプテンをやってみて、キャプテンと副キャプテンは責任の重さが違った、副キャプテンの時は好き勝手言ってるだけだってわかったんだと話す。
キャプテンとして判断を下すことの責任重大さをわかっておらず、今まで好き勝手言えていたのはルイが責任を取ってくれる立場にいたからだ、それにもし俺がクルーだったら、俺よりお前についていきたいと思う、俺はキャプテンの器じゃないと伝えるイブキ。
それに対しルイは、本当にキャプテン心が足りてないのは俺だ、頼りないキャプテンだと自分でも思うし、支えて叱責してくれるイブキやソウがいて初めて、キャプテンでいられる。だから俺自身にはキャプテン心はないと思うと胸の内を話す。
しかし、「そう思えてる時点で十分に(キャプテン心を)持ってるんだよ!!」「これではっきりと分かった。この船のキャプテンにふさわしいのはお前だ」と、イブキはルイにキャプテンの返上を申し込んだ。

でもキャプテンの変更は投票で決めたことだから、みんなが納得しないよというルイ。
「じゃあこうしよう。これはキャプテンである俺からの命令だ。こうすればみんなも納得せざるを得ない」として半ば強引に交渉するがこれもイブキらしい方法だ。

 

イブキは「最高の結果だ」と外惑星サンプルの分析結果をルイに渡す。
「よかった、、!!これで地球に最高の報告ができるな!!」と喜ぶルイ。
「キャプテンが最後まで諦めなかったおかげだ。俺だったら諦めてたかもしれない。俺たちのキャプテンはなんだかんだ結果を出す。だから・・!!」
「わかった。そこまで言うなら返上を受け入れるよ」
「ありがとう、俺には二番手が向いている」と、ルイはキャプテンの返上を受け入れ、イブキは副キャプテンとしてキャプテンを支えることを誓った。

キャプテンのルイと、副キャプテンのイブキ。

これからも頼むよ、と二人は熱く握手を交わした。

 

第14場 キャプテンシー
⑲キャプテン返上したことを報告

イブキはルイとともにコックピットへ戻り、クルーたちへ「キャプテン命令により、副キャプテンであるルイは、俺からのキャプテン返上を受け入れ、再びキャプテンに就くことになった」と報告した。
ソウは「おかえりなさい、キャプテン」「おかえりなさい、副キャプテン」と2人を迎える。(←イブキ、照れててカワイイ)
ハヤトの思いも背負ってこれまで以上に任務に励むぞと一層団結した探査団だった。

 

第15場 最高の二人
⑳全機関停止エラー

なんらかのエラーで全機関が停止し、為すすべなしの大ピンチに陥る。

この状況にさすがのルイも「俺たちの旅はここまでか・・・」と諦めかけたが、そのときレーダーがなにかに反応する。

通信機器から途切れ途切れになにか聞こえてきた。「......ッド.......い....ま...!」

 

「こちら第7ポッド、応答願います!」

 

声の主は、ハヤトだった。


「切り離された後、船を追いかけてたんだ。兄ちゃんいつも言ってただろ、最後まであきらめるなって」

思わぬ再会に、涙をうかべるルイ。
第7ポッドの推進力を利用して重力圏内まで移動できれば修理することができるため、引っ張ってもらうことに。そのためには左右にある接続アームを使って、本船と第7ポッドを接続する必要がある。しかし全機関停止しているのでコックピットからは接続アームを操作することができず、船外に出て接続ギアを操作する必要があるのだった。

それも、2人で左右の均衡を保って動かさなければならない=シンクロさせないといけないため、
「相当息の合う二人じゃないと・・・」と再びコックピット内に緊張がはしる。

「息の合った二人って・・・」と漏らすダイトに、
「まあ俺たちしかいないだろうな」(←カワイイ)と名乗り出るイブキ。
「イブキ、やろう」「ああ」

さらに絆を深めたルイとイブキは、2人で船外に出た。

 

㉑シンクロダンス(ルイとイブキ)

 

㉒第7ポット接続完了

息の合った動きで両舷を操作し、第7ポッドと本体を無事に接続する。

 

第16場 そして、未来へ

無事接続完了し、重力圏内に向かっていくスペースシップ号に、地球から新たな指令が入る。
「重力圏内に入り次第速やかに修理して次のミッションに向かうぞ!」

全員で力を合わせ、誰一人欠けることなく進んでいくルイたち。

彼らの任務は、これからも続いていく。

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